テキサス州ダラス出身のプロデューサー、シンガー、ラッパー Liv.e(リヴ)。
音楽家の家族の中で育ち、エリカ・バドゥらも通ったBooker T. Washington’s Schoolやシカゴ美術館附属美術大学でアート、音楽を学んだ後2017年EP『F.R.A.N.K.』でデビュー。
2019年にはBbyMuthaらとともにLAのラッパー、Earl Sweatshirtのツアーサポート、Alchemistプロデュースの「MTOMB」でのコラボレーションで注目を集めるようになった。
ファンク、ソウル、ジャズ、サザンヒップホップの影響を感じるローファイなサンプリング・サウンドプロダクションに、妖艶でヒプノタイズなボーカル&ラップが絡むスモーキーな内容。
2020年フルアルバム『Coudn’t Wait to Tell You…』に続き2021年EP『CWTTY+』とリリースが続くLiv.eは、当サイト2021年注目の女性アンダーグラウンド ヒップホップアーティストでもご紹介していますが、ここで今一度レビューしていきたいと思います。
女性アンダーグラウンド ヒップホップアーティスト13選はこちら。

Liv.e : レビュー
Ghost
2022年作第一弾。2021年の後述”Bout It”から1年ほどリリースがなかったんですが、ここにきてタイトルを変えたくなるようなゴリゴリのドラムンベースで帰還。
とはいえエクスペリメンタルっぽさとベースレスの浮遊感を出す演出が彼女らしく、でもかなり攻めた作品。
_21
2021年EP『CWTTY+』より。ジャジーなサンプリングトラックが心地よいスムースR&B。
ABOUT LOVE AT 21
MndsgnやKnxwledge、あるいはMadlibあたりに通ずるディープでローファイなループトラックがカッコイイ!どことなくエリカ・バドゥっぽさもありますね。
Bout It | A COLORS SHOW
Mndsgnプロデュースによる現時点の最新作がA COLORS SHOWで登場。
Full Performance (Live on KEXP at Home)
バンド形式でのライブパフォーマンス。イメージがガラッと変わって本格的なソウルシンガーの趣で、これもアリですね!
ローファイ・エクスペリメンタルR&B、 Liv.e(リヴ)でした。
ジャズ、ヒップホップ、R&Bをエフェクティヴにサンプリングループするローファイなフューチャーファンク、ヴェイパーウェイヴのようなサウンドが強烈な個性を放っていますが、実は本格的なR&B/ソウルシンガーとしても十分やっていけそうな実力の持ち主ですね。そちら方面に行ってもそれはそれで面白そうです。
とはいえ、この名作アルバムは要チェックです。