アメリカ・バージニア出身のシンガーソングライター、グラミー賞2冠ホルダーでもある現代ソフトロック/ポップスのトップランナー、 Jason Mraz (ジェイソン・ムラーズ)。
かれこれ20年のキャリアを持ち、世界的一大ブレイクとなった2008年『I’m Yours』によって日本にも多くのファンを持つアーティストですね。
その音楽的ルーツはブラジルからレゲエ、ジャズ、フォーク、ロックまでさまざまな影響を受けており、それらを融合しつつも曲によっていろんな側面を見せ、軽快でリズミカルなポップセンスとともに送り込まれてきます。
それとやはり一貫して変わらぬコンセプトは「希望」「ポジティブ」「愛」あるいはエシカルなメッセージが常にベースとしてあって、聴いていいるだけで和んだり、元気が出てきそうな曲がたくさんあります。
そこがファンを惹きつける最大の魅力ではないでしょうか。
また最近では若手の発掘も積極的に行っており、当サイトでも紹介したCody Lovaas(コディ・ロヴァース)なんかも手掛けています。
▼Cody Lovaasの記事はこちら▼
今回ご紹介の、2020年最新アルバム『Look For the Good』も同様に、タイトル通り「良いところを見つけよう」、つまり「昨今のパンデミックという状況においてもいつも希望が必要だ」と説いているものです。
そしてアルバム全体をレゲエで統一しています。レゲエ調というよりちゃんとしたレゲエとして。
NY拠点のレゲエ・インディレーベルであるEasy Star Recordsの創始者であるMichael Goldwasser(マイケル・ゴールドワッサー)がプロデュースする本格派なんですが、ジェイソン・ムラーズらしいライトで誰でも楽しめそうな敷居の低いサウンドにもなっています。
ということでジェイソン・ムラーズ、2020年最新アルバム『Look For the Good』を中心に代表作も一緒に聴いていきましょう。
Jason Mraz : レビュー
Look For The Good
ポジティブな歌詞とともに繰り広げられるアルバムタイトルトラック。愛と優しさあふれるメロディックレゲエ。
You Do You (feat. Tiffany Haddish)
アメリカのコメディアンで女優のティファニーハディッシュをフィーチャーしたフェミニズムな内容のキャッチーでパワフルなアフロバイブレーション。
Time Out feat. Sister Carol
ジャマイカ出身でアメリカに移住したルーツレゲエプレイヤー、Sister Carol(シスター・キャロル)をフィーチャーしたルーツロックサウンド。
I’m Yours
2008年グラミー賞最優秀楽曲、最優秀男性ポップボーカル賞ノミネートの大ヒット曲。
こちらもレゲエをベースとしたオフビートポップスの傑作。
Make It Mine
2008年グラミーノミネートから1年後に最優秀男性ポップボーカル賞を受賞したポジティブさ全開の痛快ポップ。
Lucky feat. Colbie Caillat
同じく2009年グラミー賞最優秀コラボレーション賞受賞作。
カリフォルニアサーフポップクイーン、コルビー・キャレイとのコラボによる海を観ながら聴きたくなる晴れやかなオーガニック・ギターポップ。
Have It All
2018年アルバム『Know.』より。
リズミカルでパワフルなコーラス&トラックで迫る爽快ハッピーソング!
Unlonely
こちらも2018年アルバム『Know.』より。おススメ。
タイトル通りの「ひとりじゃないよ」アンセム。どこまでも優しさが貫かれてる、聴いているだけで元気もらえそうな曲ですね。
▼この2018年アルバム『Know.』も超おススメです▼
Christmas Valentine
2019年のクリスマスシーズンにリリースされたAmazon Music限定入手作品。女性シンガーソングライター、イングリッド・マイケルソンとの可愛らしく心温まるビューティフルデュエット!
まとめ
どこまでも優しいポジティブポップスター、Jaosn Mraz(ジェイソン・ムラーズ)でした。
常にポジティブで愛に満ちている人柄がいつも、どんな曲でも感じられる心温まるアーティストです。
アウトドア、サーフィンとも相性の良いジャック・ジョンソンやドノヴァン・フランケンレイターあたりと一緒に聴くのも良いですね。
今回のアルバム『Look For The Good』は、レゲエのコアファンからはもしかしたら凡庸的に捉えられそうですが、まぁ確かにそう言われればそういうところもあります。
しかし、アウトドアや晴れやかな日にはこういう「優しい」レゲエをアクセントとしてうまく使うことで生活シーンがグッと美しくなると思いますよ。