ニューオーリンズ出身のシンガーソングライター、女優、ダンサー、モデル、アニメーターの Dawn Richard (ドーン・リチャード)。
Bad Boy Recordsの看板女性R&Bグループ”Danity Kane“の一員として2004年から活動を開始。
2009年よりソングライターのKalenna Harperとのデュオ、Dirty Moneyを結成し、のちにBad Boy RecordsボスのP-Diddyも加わった、”Diddy-Dirty Money“となり、多くのゲストミュージシャンを迎えて作られたエレクトロ・ヒップホップファンクの金字塔となるアルバム、『Last Train To Paris』を2010年にリリース。
その後はBad Boyを離れソロ活動が中心となり、そのデビュー作2013年『Goldenheart』ではオーソドックスなR&Bに終始するも、2015年リリース『Blackheart』以降はDirty Money時代をアップデートする形で未来志向型のエレクトロ~ベースミュージックを主体としたかなり前衛的なエレクトロニックR&Bを展開しています。
2021年には通算6枚目となるアルバム『Second Line』をリリース。
「エレクトロニックミュージックの先駆的な黒人女性を最前線に導く運動」というコンセプトで、よりエッジの効いた近未来ロボティクス的な世界観な、ダンサブルで華々しい雰囲気のアルバムになっています。
この『Second Line』を中心に聴いていきましょう。
Dawn Richard : レビュー
Bussifame
地元、ニューオーリンス、ディキシージャズとの結びつきを思わせるエレクトロリバイバルサウンド。
Nostalgia
ディープでスペイシーなベースラインと音声サンプリングコラージュが幻想的なフューチャーエレクトロ。
DAWN: NPR Music Tiny Desk Concert
2016年『Redemption』からの曲がフィーチャーされたタイニー・デスク・コンサートの模様。いつもと趣の違うゆったりとしたサウンドが新鮮。意外も背はあまり高くないんですね。
近未来ロボティクスR&B、 Dawn Richard (ドーン・リチャード)でした。
先鋭的なエレクトロミュージックとR&Bが見事なバランスが保たれたエレクトロ版セカンドライン、R&B版セカンドライン、といえるような独自のポジションに立っていますね。