カナダ、モントリオール出身のジャズ・シンガー、 Nikki Yanofsky (ニッキー・ヤノフスキー)。
子供の頃からエラ・フィッツジェラルドを敬愛し演劇好きでもり、幼いころからそれらを真似ることで自然とパフォーマーとしての資質が備わっていき、2006年、当時12歳でモントリオール・ジャズ・フェスティバルで最年少のアーティストとして単独公演を行うまでに成長。
翌2007年にはエラ・フィッツジェラルドのトリビュートアルバム『We All Love Ella』にNatalie Cole、Chaka Khan、Dianne Reevesなど錚々たるメンバーの中に弱冠13歳で参加し世界中のジャズファンから熱い注目を集め、2008年9月、フルアルバム『Ella…Of Thee I Swing』でデビュー。
2010年にはバンクーバー冬季五輪の開会式で、カナダ国歌を歌唱しジャズファンのみならず世界中の注目を集めたまさに天才シンガー。
2010年2ndアルバム『Nikki』では”A列車で行こう”などのジャズスタンダードからティーンポップまで幅広いサウンドでそのボーカルワークを披露し、クインシージョーンズをプロデューサーに迎えての2014年『Little Secret』、2020年『Turn Down The Sound』とR&B、ポップ路線でのアルバムをリリース。
2022年入り、スタン・ゲッツやフランク・シナトラなどのスタンダードカバーをリリースしており、原点回帰的な彼女の魅力が再認識できる楽曲が出てきていますのでここでレビューしていきたいと思います。
Nikki Yanofsky
I Get A Kick Out Of You
フランクシナトラ、エラフィッツジェラルド…最近ではトニーベネット&レディガガもカバーしたスタンダード「君にこそ心ときめく」をアップテンポでスウィンギーにカバー。スキャットも素晴らしい!
Quiet Nights Of Quiet Stars
スタン・ゲッツの名曲をしっとりと優しく、表現豊かにカバー。
Crazy He Calls Me
ビリーホリデイの大名曲をスティービー・ワンダーやマイケル・ジャクソンンのバックミュージシャンを長年務めたキーボーディスト、Greg Phillinganesと共演。
Something New
2014年『Little Secret』より、プロデューサーのクインシージョーンズの”Soul Bossa Nova“から始まるジャズミーツポップ。
ジャズが似合うカナダの天才歌姫、 Nikki Yanofsky (ニッキー・ヤノフスキー)でした。
R&B、ポップ路線もいいんですが、やっぱり彼女はジャズが似合いますね!しかもスタンダードカバーは超がつく絶品です。