Mickey Guyton / 注目のブラックカントリーミュージック

Mickey Guyton Pop
スポンサーリンク

テキサス州アーリントン生まれで、現在はLAを拠点にするカントリーシンガー、 Mickey Guyton (ミッキー・ガイトン)。

5歳の時から聖歌隊で歌い始め、カントリー歌手のドリー・パートンやリアン・ライムスからソウルシンガーのBeBe & CeCe Winans、ホイットニー・ヒューストンなどを聴いて育ったという。 

カリフォルニアに移住後、大学に通いながら音楽活動を続けていた彼女は、最優秀カントリーソングでのグラミー賞受賞経験のあるソングライター、ジュリアン・レイモンドに発掘されカントリーの聖地、ナッシュビルでそのスキルを磨き、大手レーベルCapitol Nashvilleと契約。

2014年EP『Unbreakable』でデビュー、2015年にはセルフタイトルEP『Mickey Guyton』をリリースし、ビルボード”10 Hot Country Artists to Watch in 2015“に選出。

2016年にはAcademy of Country Music Awardsで”New Female Vocalist of the Year“にもノミネートされ、白人主体のカントリーミュージック界の中で徐々に頭角を現します。

カントリー、ポップ、ゴスペル、R&B、ヒップホップが混在し、クラシックなカントリーと現代的なポップの間を行き来するようなサウンドは、それまでのカントリーミュージックのある種、閉鎖的でステレオタイプな世界から解き放たれるような新鮮さを持つもの。

カントリーミュージックという排他的なジャンルにおいて有色人種で女性のアーティストの成功はなかなか難しいようですが、その差別的な経験を表現した彼女の代表的な曲である『Black Like Me』が2021年グラミー賞が”Best Country Solo Performance“にノミネートされジャンルを超えて支持、注目される存在になりつつあります。

そのカントリー界注目の黒人女性シンガー、Mickey Guytonの最近のリリース作品、代表作品をレビューしていきます。

スポンサーリンク

Mickey Guyton : レビュー

Black Like Me

2020年EP『Bridges』より2曲。

黒人女性として経験した差別の多くを伝えるパワーバラードは、BLM運動ともリンクしSpotifyで600万回以上ストリーミングされるなど大きな反響となった。

 

Heaven Down Here

EPオープニングを飾る感動的でダイナミックな展開が印象的なカントリーポップ。

 

Better Than You Left Me

2015年のデビューシングル、EP『Mickey Guyton』収録曲。

高揚感のあるボーカルが素晴らしいソウル・ポップ&カントリー。

 

Pretty Like Mustang

こちらもEP『Mickey Guyton』から。

Carly Rae Jepsenを聴いているような爽快なロック・ポップの要素とパワフルなボーカルに引き込まれます。おススメ。

 

Heartbreak Song

2016年シングル。R&B、ポップスとカントリーが明るいトラックの中で見事に融合していますね。

 

まとめ

注目のブラックカントリーミュージック、Mickey Guyton (ミッキー・ガイトン)でした。

いかがでしたでしょうか。特定の国、特定の人種の音楽のような気がして閉塞感があり、あまりカントリーミュージックは聴かなかったのですが、今までのカントリーミュージックの(勝手な)イメージを覆すシンガーだと思いました。

カントリーミュージックでグラミー賞ノミネートされた黒人女性は、1976年のポインター・シスターズだけで、今回のノミネートは黒人ソロ女性アーティストとして初だそうで、非常に意義ある歴史的なことなんですね。

こちらのEP『Bridges』は非常におススメです!