サンフランシスコ生まれで現在はNYブルックリンやLAを拠点にしているシンガーソングライター、 Madison McFerrin (マディソン・マクファーリン)。
父親は名曲”Don’t Worry Be Happy“で知られる伝説的なシンガーBobby McFerrinであり、兄はDJ、鬼才マルチプレイヤー&ビートメイカーとして知られるTaylor McFerrinというまさにクリエイティブ一家に生まれ(祖父もオペラ歌手)、高校卒業後、名門バークリー音楽大学へと進学しソングライティングに専念。
この頃、Cosmodromeというファンクバンドを結成しバーやクラブで演奏。卒業後、Binary Soulというグループでの活動を経て、2016年ソロとしてEP『Finding Foundations, Vol.1』をリリース。
そのEPからアカペラメインの曲『No Time No Lose』がGiles Peterson主宰のネクストブレイカー発掘企画アルバム”Brownswood Bubblers Twelve pt. 1“に収録。
ニューヨーク・タイムズ、NPR、The FADER、ピッチフォークなどの主要音楽メディアからも評価を受け、2019年には兄のTaylor McFerrinと共同制作したEP『You + I』をリリース。
最近ではDe La Soul、Gallant、The Rootsといったアーティストらとステージ共演し、2021年のBRICジャズフェスティバルの企画運営など、パフォーマーだけでなく企画運営、イベントオーガナイザーとしても活動。
2023年待望のデビューアルバムとなる『I Hope You Can Forgive Me』をリリース。愛、自己保存、恐怖、呪術といったテーマを探求しながら、サウンド的でその次のステップを表現している。
アカペラ、エレクトロニック・ポップ、ジャズ、ソウルを優美で気品のあるボーカルと共に控えめながらも情熱的にミックスされたサウンドを聴いていきましょう。
Madison McFerrin : レビュー
(Please Don’t) Leave Me Now
『I Hope You Can Forgive Me』より、グルーヴィなミディアム・ディスコトラックにギターリフがアクセントになっているマディソンのアレンジ力が光る作品。
Stay Away (From Me)
2022年作。エレクトロニック、ジャズが優雅に融合されたヴェルベッド・ソウル。
GUILTY
2021年作。マディソンらしいアカペラコーラスの多重層とハウスビートを合わせた変わりダネ。”He’s Guilty”とはGeorge Floyd事件の警察官の有罪判決に関するもの。
TRY
EP『You + I』からの代表作。Taylor McFerrin制作らしいビートアレンジがイイですね。MVにはSnoop Doggも共演。A COLORS SHOWでのパフォーマンスも〇。
No Time to Lose
おススメ。『Finding Foundations, Vol.1』より、アカペラ多重層のみのシンプルな構成だが非常に表現力の高い、お父様の血を感じる作品。
気品のあるボーカルを持つサラブレッドシンガー、 Madison McFerrin (マディソン・マクファーリン)でした。
音楽の才能は90%が血筋(遺伝?)だとか・・・、あながち嘘ではないようですね。