エクアドルの移民に生まれ、南フロリダ出身、ブルックリンを拠点とするRobertoCarlos Lange（ロベルト・カルロス・ランゲ）のステージネーム、 Helado Negro （エラード・ネグロ）。
プロフィールはこちら参考ください。
ジョージア州のサバンナ芸術工科大学でコンピューターアートとサウンドデザインを研究した経歴を持ち、在学中の2000年代前半からDIYでの音楽活動を開始。
Helado Negro名義で2009年『Awe Owe』でデビューし、作家ジャメイカ・キンケイドの短編集”At the Bottom of the River（川底に）”の中の1編「GIRL（少女）」から引用した2016年のコンセプトアルバム『This Is How You Smile』が各音楽メディアで絶賛され世界的に注目される存在に。
フォーク、アンビエント、トロピカリア、ファンク、ポップなど様々な要素を自身のキャリアが反映されたアートサイケデリアでまろやかに包み込んだ抽象的でミニマムな作品は、他に類を見ない独特の輝きを放ちます。
2021年『Far In』でもその表現は進行されつつも、ストリングス、管楽器、ドラム、エレクトロニクスの要素をなめらかでクリーンな音色で仕立て、前作での成功からある意味目を背けるような内向的意識が全体を霧のように覆いながらも温かみとポップさという相反する印象が複雑に絡み合った、非常に魅力的な作品となっています。
Helado Negro : レビュー
Gemini and Leo
『Far In』からのファーストカット。ヒップホップ・ファンクなビートとコズミックなシンセに、まろやかなエラード・ネグロのボーカルが溶け合うダンサブルチューン。
Hometown Dream
ヒップホップ、ジャズ、アンビエントをサイケデリックに仕上げたドリーミーな作品。
Pais Nublado
『This Is How You Smile』より、シンセフォーク・サイケデリア！
アート・オブ・ネオサイケデリア、 Helado Negro （エラード・ネグロ）でした。『Far In』は自身の世界観をさらに追求しつつ、実はエラード・ネグロ初心者でも取っつき易いのではないかと思われる、非常にバランスの取れたアルバムで、前作を超える傑作です。
