夏の”メランコリックシティポップ”7選
夏が似合うシティポップは多数ありますが、今回は「メランコリック」をテーマにセレクトしてみました。
“メランコリック”とは「憂鬱なさま」、まぁそこまで憂鬱ではないですが、よくシティポップで使われる形容句「ライトメロウ」「サマーブリーズ」と同様に、ミディアムテンポでメロディアスな日本の80年代シティポップです。
杏里 – Last Summer Wisper
杏里1982年のアルバム『Heaven Beach』より。作詞作曲は角松敏生。
ベースラインが非常にグルーヴィで印象的なアーバンメロウサウンドはなるほど、角松ワークスですね。夏の終わりにしっとりと聴きたくなる「チル」な完成度の高い作品です。
この曲はLAのシンガー、Jenevieve(ジェネヴィヴ)の『Baby Powder』という曲のサンプリングソースにもなっています。こちらの曲も超おススメ。
中原 めいこ – Private Beach
「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」で知られる中原めいこの1990年アルバム『303 EAST 60TH STREET』より。
清涼感のあるボーカルにこの年代独特のエフェクトのかかったドラム、エレピが心地よいノスタルジックとセンチメンタリズムを感じさてくれる、白い砂浜の夕暮れで聴きたくなるメロウダンサー。
佐藤 博 – Blue And Moody Music
ジャパニーズアーバンシティポップの名盤、佐藤博1982年アルバム『awakening(アウェイクニング)』より。
緩やかでありながら緻密なトラックメイキングが光る、ムーディーでクリスタルな演奏に心奪われるアーバンコンテンポラリーの傑作。
濱田 金吾 – 夜風のインフォメーション
和モノAORの第一人者、浜田金吾の1985年アルバム『ハートカクテル』より。
イントロのサックスからその世界観に引き込まれ、爽やかな風が吹き抜けるようなBreezin’ AORなサウンド。
ブレッド&バター – Summer Blue
初期の「湘南サウンド」を創り上げた兄弟フォークデュオ、ブレッド&バターの1980年アルバム『Last Late Summer』より。編曲は細野晴臣。
美しくもレイドバックしたサウンド、センチメンタルでメランコリックに綴るリリックとボーカル、全く色褪せない完成度の高い作品。
山下達郎 – あまく危険な香り
夏の代名詞、山下達郎による1982年TBSドラマ、根津甚八、倍賞千恵子出演「あまく危険な香り」の主題歌。
山下達郎ならではの非常に美しいメロディとR&Bベースのリズムパターンの組み合わせは、単なる懐かしさだけではなく現代のあらゆるシーンでも華やかに彩ってくれる名曲。
Bronze – Forget Me Not with Jungwoo Lim
最後は韓国のプロデューサー、BRONZEが手掛けた、日本の80年代シティポップをオマージュした現代シティポップより。
ジャケットデザインを永井博氏が担当していてそれだけでも期待感が高まります。その中から清涼感たっぷりに往年のGeoge Bensonを彷彿させる正統派フュージョンはビーチサイドBGMにピッタリ。
夏の”メランコリックシティポップ”7選 : まとめ
80年代シティポップ中心に7曲ご紹介しました。形容の仕方としては「メランコリック」よりも「クリスタル」とか「センチメンタル」のほうが合っているかもしれませんね。
夏のビーチサイド、ドライブのお供にいかがでしょうか。