CMや映像BGMとして作成される70年代「ライブラリーミュージック」や映画サントラ、ジャズラウンジの中からストリングスやホーン、エレピを効果的に使った70年代らしいノスタルジックさを感じさせるオーケストラルなジャズを特集します。
刑事ドラマやアクション映画、スリラー、サスペンスで使われそうな雰囲気たっぷりな70年代の曲といえば、Isaac Hayesの『SHAFT』やBobby Womackの『Across 110th Street』などアメリカ産のものが真っ先に思い浮かびますが、今回はヨーロッパ産のものをセレクト。
70年代の スウィートジャズラウンジ 、レアグルーヴ、メロウグルーヴな世界観を味わってみてください。
【70年代ノスタルジック】 スウィートジャズラウンジ 名曲7選
John Gregory Orcheastra – Jaguar
イギリスの作曲家、コンポーザー、John Gregory(ジョン・グレゴリー)による1975年作。シブくヘヴィーなベースラインとゴージャズに響き渡るストリングが美しいオーケストラル・ジャズグルーヴの傑作。
BUDDAH BRANDの「DEAD FUNKY PRESIDENT」のサンプリングソース。
Johnny Harris – Footsteps On The Moon
2020年3月にこの世を去ったスコットランド生まれの作曲家、プロデューサー、映画監督、Johnny Harris(ジョニー・ハリス)が1970年に残したレアグルーヴ人気アルバム『Movements』より。
オーガニックなアンサンブルにピアノとストリングスが妖艶に絡むファンタスティック・メロウグルーヴ。
John Cameron – Half-Forgotten Daydreams
ライブラリーミュージックの総本山的存在であるイギリスの専門レーベル『KPM』からの蔵出し。
英国のアレンジャー・作曲家Keith MansfieldとJohn Cameronによる1973年アルバム『Voices In Harmony』より。
ゆったりと流れる美しいストリングスと浮遊感のある女性スキャットが交互に織りなすトロけるハーモニー。
Brian Bennett – Nuplex
こちらも『KPM』より。60年代のイギリスのロックバンド、The Shadowsのドラマーでもあるアレンジャー、コンポーザーのBrian Bennettによる1976年作で、KPMのコンピレーションアルバム『Visual Impact』収録曲。
ストリングスとホーンがダイナミックに進行する、刑事ドラマのエンドロールで流れそうな男っぽいファンクグルーヴ。
Stelvio Cipriani – Mary’s Theme
イタリア、ローマ出身の映画音楽を中心に活躍した作曲家、Stelvio Cipriani(ステルヴィオ・チプリアーニ)の1969年、サスペンス・スリラー映画『Femina Ridens』のサウンドトラックより。
ハープ音と女性スキャットが妖艶な雰囲気を出し、どこか物悲し気に響く切ないメロディ。
Stefano Torossi – Feeling Tense
イタリアのジャズファンク・ラウンジの最高峰、Stefano Torossi(ステファノ・トロッシ)の1974年作のレアグルーヴ名盤『Feelings』より2曲。
静かに脈打つリズムにストリングス、エレピ、ベース、ホーンがゆったりと力強く流れる『Feeling Tense』、タイトで疾走感あふれるビートにしなやかで上品なストリングス、弾けるエレピがこの上なくグルーヴィーな名曲『Running Fast』。
全曲おススメのライブラリーミュージック~ジャズラウンジの傑作アルバムです。ジャケも雰囲気抜群ですね。必携!
Stefano Torossi – Running Fast
まとめ
70年代のスウィートジャズラウンジ7選でした。今回紹介した「ライブラリーミュージック」はマニアの中でも人気のジャンルとしてアナログ盤は高値で取引されていたりします。
Kadhja Bonet(カディア・ボネイ)やGhost Funk Orchestraなど70年代フレイバーのある最近の楽曲との組み合わせもおススメできる内容ですのでぜひ取り入れてみてください。