ハイチ系カナダ人のDJ、プロデューサー、リミキサーとして2010年代以降のエッジ系ヒップホップシーンにおいて最も注目すべきプロデューサーの一人となった Kaytranada (ケイトラナダ)。
2010年よりキャリアスタートし自身名義のシングルリリース、リミックスワークを手掛け、2014年デビューアルバム『99.9%』をリリース。このアルバムではGoldlink、Aluna George、The InternetのSyd The Kidをフィーチャー、ツボを押さえた人選とその最先端の楽曲でヒップホップ界隈で話題に。
その後も独自のエレクトロ・ヒップホップビートによるプロデュース、リミックスワークはRobert GlaspaerやSOLANGE、Shay Lia等々多岐にわたり、ヒップホップシーンというより世界の音楽シーンにおいて、今最も旬なプロデューサーの一人ではないでしょうか。
2019年暮れに待望のセカンドアルバム、『BUBBA』がリリースされています。このアルバムもいいですね。99.9%をよりゴージャスに成熟させた素晴らしい内容。ちょっと遅くなりました2ndから数曲+Kaytranadaワークをレビューしていきましょう。
<祝!2021年グラミー賞受賞!>
<最優秀ダンス・レコーディング>
「10%」ケイトラナダfeat.カリ・ウチス
<最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム>
『Bubba』ケイトラナダ
KAYTRANADA : レビュー
10% feat. Kali Uchis
南米コロンビア生まれの今売出し中のシンガー、Kali Uchisをフィーチャーした『BUBBA』からのファーストカット。キラキラしたうわものシンセがキャッチーなR&Bチューン。
Kali Uchisに記事はこちら。
What You Need feat. Charlotte Day Wilson
BADBADNOTGOODとのコラボレイトでも注目の同郷カナダの実力派シンガー、Charlotte Day Wilsonをフィーチャー。ファットなベースラインとピアノのコントラストが美しい落ち着いた大人のエレクトロチューン。おすすめ。
Gray Area feat. Mick Jenkins
Chance The RapperやNonameらとともにシカゴを代表するラッパー、Mick Jenkinsをフィーチャー。独特のキュインキュイン言うトラックがタイトでかっこいい。
Robert Glasper Experiment – No One Like You (KAYTRANADA Remix)
ケイトラナダのリミックスワークから。Robert Glaspar Experimentalのアルバム「Art Sciense」を全部リミックスした話題作。このアルバムもおすすめ。ドラムンベース風に跳ねたビートがオシャレ。
YOU’RE THE ONE feat. Syd
前作『99.9%』から、The InternetのSYDをフィーチャーした、浮遊感のあるエレクトロビートとシドの妖艶なボーカルが気持ちいい。
Lou Phelps feat. Jazz Cartier – Come Inside
ケイトラナダの実弟であるラッパー、Lou Phelps(ロウ・フェルプス)との兄弟タッグ。
Illa J – Strippers feat. Potatohead People
こちらは伝説のトラックメイカーJ Dillaの実弟、Illa Jを同郷のPotatohead Peopleと共同でプロデュース。
KAYTRANADA : まとめ
カナダの今最も注目すべきプロデューサー、Kaytranada(ケイトラナダ)でした。アルバム「BUBBA」からは3曲の紹介でしたが、Masego,Vanjess,Tinashe,Pharrel Willams等々との豪華共演盛沢山で、今の音楽シーンの旬を押さえられるアルバムとしておススメです。
あと、最近のプロデュースワークではShay Liaのアルバム「Dengerous」も素晴らしいのでおススメです。Shay Liaの記事はこちら。