イギリス北部リーズや最近ではロンドンを活動拠点にしているサックス奏者、作曲家、バンドリーダーの Jasmine Myra (ジャスミン・マイラ)。
父親は膨大なレコードコレクションを持つジャズピアニストで、小学校からヴァイオリンを習い始めたもののあまりしっくりこず、高校で始めたサックスがフィットし、チャーリー・パーカーやキャノンボール・アダレイなどのアルトサックス奏者とジャズの伝統全般に没頭。
高校からリーズ音楽大学へと進み学生時にはジャズバンドやオーケストラ、音楽室のピックアップバンドでも演奏し、リーズ市の公共文化アートプログラムであるリーズ・ユース・ジャズ・ロック・オーケストラでも演奏。
2019年クラウドファンディングで資金を集めリリースしたデビューEP『Bring to Light』ではポストバップ、エレクトロニカ、ヒップホップが交差する彼女の中核となるクインテットを披露。
パンデミックを経てクラシック楽器を含んだエレガントで多様な音楽へと傾倒していく中で、Gondwana Recordsの主宰者でもありUKスピリチュアル・ジャズの第一人者、ジャズトランぺッターのMathew Halsallの耳に留まり同レーベルと契約。
Mathew Halsallのサポートのもと、よりワイドなアンサンブルで2022年『Horizon』をリリース。
広大なテクスチャーとメロディーで、より豊かでより有機的なアプローチをとったこの作品は、ジャイルズピーターソンをはじめとするDJやメディア、評論家などから国際的に大きな評価を獲得し、イギリス国内およびとヨーロッパへのツアーも実施。
Mathew Halsall直系ともいえるスピリチュアルさと女性的なエレガントさを併せ持つ芳醇なメロディと表現力で魅了するアーティスト。
2024年5月にはアルバム『Rising』がリリースされています。
Jasmine Myra : レビュー
Jasmine Myra – Rising
アルバム『Rising』からのタイトルトラック。ロディアスで美しく奥深いアレンジに知的な雰囲気を醸し出すサックスが印象的。
Jasmine Myra – Horizons
2022年『Horizon』のタイトルトラック。Mathew Halsall直伝のスピリチュアルな思慮深いタッチの演奏と伸びやかなアンサンブルは知的で陶酔感あふれるサウンド。
Jasmine Myra Live in The Brownswood Basement
UKネオECMジャズと言っても良い美しく調和の取れたアンサンブル。
知的でエレガントな新星UKジャズ・プレイヤー、 Jasmine Myra (ジャスミン・マイラ)でした。
ゆったりとしたアンサンブルと思慮深いプレイで聴く者を魅了するUKジャズ・サックスプレイヤーです。